- News
- 共通
AI技術を利用している企業の4割弱が内製化に取り組む、AI inside調査
AI(人工知能)技術を利用している企業ほど内製化に取り組む割合が高い」--。こんな調査結果をAI技術を使ったOCR(光学文字認識)サービスを提供するAI insideが発表した。ただし、AI活用を推進していない割合が65%強あり、全体としては7割強は内製化に取り組んでいない。
AI insideが発表したのは、「企業のAI内製化・AI人材育成状況に関する調査」の結果。全国20~50代のビジネスパーソン2000人を対象に、2021年10月15日から17日にインターネット調査により実施した。
同調査によれば、内製化に対し、AI(人工知能)技術を既に導入している企業においては、「自社開発を行い、内製化に取り組んでいる」が37.2%、「開発は外注だが、今後は自社開発を検討している」が24.3%と、内製化に前向きな方針であることがわかった(図1)。内製化に取り組む理由としては「コスト削減」や「ナレッジの蓄積」を挙げる声が多い。
ただし全回答者においては、「内製化を行っていない」との回答が全体の62.7%を占め、「内製化は検討なし」の13.8%を加えれば、7割強が内製化に取り組んでいない。「自社開発を行い、内製化に取り組んでいる」が11.5%、「開発は外注だが、今後は自社開発を検討している」は8.2%と、内製化に取り組む企業は少数だった。
その背景には、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みやAI技術の活用状況そのものの低さがある。「DX・AI活用を推進していない」との回答が65.7%、「DX推進、AI活用共に必要性は感じているが着手できていない」も6.5%あった(図2)。
「DX推進・AI活用している」との回答は17.8%にとどまり、「DX推進は取り組んでいるが、AI活用まではできていない」も7.4%あった。ただし、金融・保険業においては「DX推進・AI活用している」とする回答が36.0%あり、活用が進んでいる。
こうした結果を受けて、社内でのAI人材の育成においても、「AI人材育成の予定はない」とする回答が70.8%を占めた。「AI人材は十分確保できている」とする回答は3.2%にとどまった。AI技術を導入している層では「AIに関する研修を実施し、人材育成を行っている」との回答が36.8%と、内製化同様に、AI人材の育成に取り組んでいる傾向がある。