• News
  • 物流

倉庫作業の達成者にゲーム的なポイントを与えられる労務管理システム、マンハッタン・アソシエイツが発売

DIGITAL X 編集部
2022年3月22日

倉庫での作業における目標達成者にゲーム的なポイントを提供できる労務管理のクラウドサービスを、米マンハッタン・アソシエイツの日本法人が2021年12月23日に発売した。作業者はモバイル端末から作業内容や目標達成度、獲得したポイントなどを確認する。ゲーム的な要素によりデジタルに親しんできた若い世代のやる気を引き出せるという。同日に発表した。

 米マンハッタン・アソシエイツの日本法人が発売した「Manhattan Active 労務管理」は、倉庫の作業員がモバイル端末から利用する労務管理のクラウドサービス。作業の目標達成者に、ポイントやクーポンなどを提供するゲーミフィケーション機能を搭載する。ゲーム的な要素によりデジタルに親しんできた若い世代のやる気を引き出し、自らの意思で作業に取り組めるようにする(図1)。提供したポイントは、デジタルマーケットや、地元や企業が用意する報奨品と交換できる。

図1:「Manhattan Active 労務管理」はゲーミフィケーション機能により目標達成者へポイントを提供できる

 Manhattan Active 労務管理は、同社の倉庫管理システム「Manhattan Active 倉庫管理」と組み合わせて利用する。作業員はモバイル端末から、作業指示と自身の作業効率を確認し、作業に取り組む(図2)。日/週ごとの目標達成レベルや、部署全体と比べた自身の作業効率のレベルも分かる。

図2:「Manhattan Active 労務管理」は倉庫管理システム「Manhattan Active 倉庫管理」と連動し、作業員のモバイル端末に作業指示(中央)や作業効率(右)を表示する

 物流現場のリーダー/管理者に向けては、(1)作業管理と(2)作業員の配置/管理といった機能を提供する。作業管理では、種々のチャネルからの注文に対し、倉庫内での作業を機械学習などのAI(人工知能)技術を使ってスケジューリングし最適化を図る。作業員の作業内容や場所を表示するデジタルマップも作成する。

 従業員の配置/管理では、労働力を出勤日やシフト、業務、担当場所により予測・計画できる。異なる変数の影響を確認する「What-if分析」により従業員の構成を決定する。需要予測に基づき、残業やフルタイム/パートタイム従業員の数の最適化も図れる。

 作業員ごとの進捗状況をリアルタイムに確認しながら、個々の作業員へモバイル端末を通じたコーチングもできる。対面でのコーチング時間を減らし負担を軽減できるという。