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メタバースを構築するためのクラウドサービス、中国アリババクラウドが開始

DIGITAL X 編集部
2022年3月29日

3D(3次元)仮想空間「メタバース」を構築するためのクラウドサービスを、中国アリババクラウドが開始する。そのためにゲームの企画・開発などを手掛けるJP GAMESと提携した。EC(電子商取引)や仮想展示会、リモートワーク、エンターテインメントなどの分野でのメタバース構築を支援する。日本法人が2021年12月23日に発表した。

 中国アリババクラウドが開始するのは、3D(3次元)仮想空間「メタバース」を構築するためのクラウドサービス。アリババクラウドをEC(電子商取引)などの用途に利用している企業が、例えば、仮想展示会や物件見学ツアー、ロールプレイングイベントなどをメタバース上で展開できるように提供する。構築したメタバースには、スマートフォンやPC、ゲーム端末、VR(Virtual Reality:仮想現実)機器などからアクセスできる。

 メタバースの構築サービス提供に当たり同社は、ゲームの企画・開発などを手掛けるJP GAMESと技術提携した。JP GAMESが提供する企業向けメタバース空間構築技術フレームワーク「PEGASUS WORLD KIT」を使って、クラウドサービスを実現し提供する(図1)。

図1:「PEGASUS WORLD KIT」を使ったメタバースの構築の例。図は、JP GAMESが手がけたパラリンピック公式ゲームに登場する仮想の街「ペガサスシティ」

 PEGASUS WORLD KITでは、メタバースに対し、アバターやゲーム、コミュニケーション、ショッピング・決済、広告などの機能を選択し組み込める。事業者が異なるメタバースを利用者が行き来できるよう、越境IDと越境通貨の機能を持ち、事業者は他社サービスを組み合わせたプラットフォームを構築できるとする。アイテム管理に使えるNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)にも対応する。