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組み合わせ最適化問題を解くためのAIシステムの開発サービス、Laboro.AIが開始

DIGITAL X 編集部
2022年3月30日

大量の組み合わせの中から最適な解を選択するためのAI(人工知能)システムの開発サービスをLaboro.AIが開始した。組み立てラインの工程スケジュールや配達経路の最適化などのためのシステムを、個別ニーズに合わせて開発し納入する。2021年12月24日に発表した。

 AI(人工知能)技術を開発するLaboro.AIの「組合せ最適化ソリューション」は、大量の組み合わせの中から最適な解を選択する「組み合せ最適化問題」を、強化学習技術で解くシステムの開発サービス。製造ラインでの工程計画や配達経路の最適化、アルバイトのシフト計画、船舶の積荷配置計画といった種々のシーンでの利用を想定する(図1)。

図1:組み合わせ最適化問題の一例となる配送経路の最適化

 組合せ最適化ソリューションでは、初期段階でのコンサルティングから、事業への適用検討、データ選定なども支援したうえで、ニーズに合わせたシステムを個別に開発する。シミュレーション環境の設計が必要な場合には、同環境の実装方法や技術の選択、問題に応じた技法のチューニングも提案する。

 強化学習を適用することで、最適化までの時間短縮や、種々の課題に、ほぼ1つのフレームワークでアルゴリズムを構築できるとしている。

 Laboro.AIによれば、組み合せ最適化問題は、対象が複雑になると、職人技とも呼べる定式化やアルゴリズムの開発が必要になるケースが多く、開発に時間がかかる。強化学習では、様々なパターンを機械が学習データから自動で学ぶため推論の時間が長くなりにくい。

 またアルゴリズムにおいては、問題の内容が変更されると、それ以前に開発したアルゴリズムが使えない可能性がある。強化学習では共通したフレームワークや技法をチューニングして使用できるため異なる問題に対応できるとしている。