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ローカル5Gを対象にしたセキュリティサービス、NECが開始

DIGITAL X 編集部
2022年4月14日

ローカル5Gを対象にしたセキュリティサービスをNECが2022年1月14日から開始している。セキュリティの要件定義やアーキテクチャーの設計を支援する。同日に発表した。

 NECは、ネットワーク環境を対象にしたサービスとして「NEC Smart Connectivity」を提供している。今回、同サービスにおいて、ローカル5G(第5世代移動通信システム)構築サービスの一環として、セキュリティ関連サービスを追加した(図1)。ローカル5Gの企画から導入、運用までを支援し、安全・安心な通信環境の運用をサポートする。

図1:NECがローカル5Gを対象に提供するサービスの一覧

 ローカル5Gのためのセキュリティサービスは、(1)セキュリティ要件定義コンサルティングと(2)セキュリティアーキテクチャー設計支援からなっている。

 要件定義では、ローカル5Gシステムを対象にしたセキュリティ要件定義書の作成を支援する。新規システムだけでなく、導入済みのシステムに対してもセキュリティの脅威や対策優先度などを分析し、要件を定義する。

 アーキテクチャーの設計支援は、セキュリティ要件が定義済み、あるいはローカル5Gシステムを導入済みの企業に向けて提供する。要件定義を元に具体的なセキュリティ対策から製品選定、セキュリティの基本設計書の作成までを支援する。

 併せて、システムの運用監視や保守を支援するマネージドサービスの対象にファイアウォールを追加した。外部または内部からの意図しない通信や攻撃を遮断し、利用企業におけるセキュリティ対策の強化を支援する。

 NECによれば、ローカル5Gは、企業や自治体などが地域や個別のニーズに応じて構築できる一方で、セキュリティへの責任はネットワークの構築者にあり、セキュリティ対策を自身で実施する必要がある。そのため、ローカル5Gの導入に向けては、システムの構築・運用に関する知見やノウハウに加え、サイバーセキュリティ対策への知見やノウハウの有無も問われる。