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IoT基盤を使った用途別IoTパッケージ、SB C&Sが展開へ

ANDG CO., LTD.
2022年4月19日

用途別のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)パッケージを提供するためのIoT基盤をSB C&Sとobnizが共同で開発した。同基盤上で種々のパッケージ商品を構築し用途別に展開する。第1弾として、食品衛生管理向けのサービスの提供を開始した。2022年1月18日に発表した。

 SB C&Sとobnizが共同で開発した「Sense Connect(センスコネクト)」は、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)システムを構築するための基盤。各種センサーやゲートウェイ、データ分析用アプリケーションなどを組み合わせることで用途別のパッケージ商品を開発し、販売する。SB C&Sが主に企画と営業、マーケティング、サポートを担当し、obnizが主に企画・開発および運用・保守などを担当する。

 Sense Connectでは、Bluetoothで通信するセンサーや、各種センサーのファームウェアの一括更新機能を持つ「obnizゲートウェイ」などを用意する。センサーは、QRコードや自動認識機能を使ってゲートウェイに登録できる。センサーで得たデータはクラウド上で管理し、ダッシュボードによる可視化が可能だ(図1)。

図1:「Sense Connect」のダッシュボード画面の例

 こうしたSense Connectの仕組みを使って用途別のIoTパッケージ商品を開発し提供する。第1弾として、食品の衛生管理手法「HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point:ハサップ」に対応した温度管理サービス「Sense Connect for HACCP温度管理」の提供を開始した(図2)。

図2:「Sense Connect for HACCP温度管理」の温度測定の流れ

 Sense Connect for HACCP温度管理は、スーパーや飲食店、食品関連倉庫などで使われている冷蔵庫や冷凍庫、冷蔵ケース、保管庫なの庫内温度を記録・管理するためのサービス。時系列データによる帳票作成により、手書きによる作業と比べて温度管理の手間やミスを抑制できるとする。

 Sense Connect for HACCP温度管理の利用料金は、初期費用が1拠点当たり2万6300円から。サービス基本料は1拠点の場合は月額2000円、店舗数無制限の場合は3万円。ほかにデバイス接続料として1デバイス当たり月額500円がかかる。