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無人フォークリフトなどを使ってパレットを自動で搬送・格納するサービス、三菱重工業らが発売

ANDG CO., LTD.
2022年4月25日

物流拠点による荷役業務を無人フォークリフトなどを使って自動化する物流サービスを、三菱重工業と三菱ロジスネクスト、オカムラの3社が開発し発売した。パレットを自動で搬送、格納することで省人化・省力化を図る。2022年1月18日に発表した。

 三菱重工業と三菱ロジスネクスト、オカムラの3社が販売する無人化物流サービスは、物流拠点においてパレットの保管や入出庫を自動化し荷役業務の省人化・省力化を図るためのもの(図1)。無人フォークリフトの「PLATTER Auto(プラッターオート)」(三菱ロジスネクスト製)と、パレットストレージシステムの「CYBISTOR(サイビスター)」(オカムラ製)を組み合わせて実現した。

図1:無人フォークリフト「PLATTER Auto」(三菱ロジスネクスト製)とパレットストレージシステム「CYBISTOR」(オカムラ製)が連携し、パレットの保管や入出庫を自動化する。図中の光は、PLATTER Autoが自身の位置を把握するために発するレーザー光

 無人フォークリフトは、パレットのストレージシステムへの入出庫および次工程までの運搬を担当。ストレージシステムは、専用シャトルを使ってパレットをラックまで搬送・格納する。これらの動作はシステム管理PCから制御する(図2)。

図2:無人化物流サービスの運用イメージ

 無人フォークリフトは、レーザー光を壁面に当てて現在位置を把握する仕組みのため、誘導用テープを床に張る必要がない。区画をまたいだレイアウトや複雑な形状の倉庫にも対応する。

 ストレージシステムは通路スペースが不要だ。平置きの一般的なパレットラックと比べ、同じスペースでも約2倍の荷物を保管できるとする。ラックの間口の大きさも自動で変更できる。

 いずれも、導入時に大規模な設備工事が不要で、返却時には原状復帰が必要な賃借倉庫にも導入できるとしている。

 三菱重工業によると、物流現場における人材不足はフォークリフトの操作員にも及んでおり、省人化が期待されている。