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新規事業の論点整理や計画作成のためのツール、デロイト トーマツ ベンチャーサポートが無償提供
新規事業を開発する際の論点整理や計画作成に利用できるツールを、デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ ベンチャーサポート(DTVS)が2022年2月1日から無償提供している。ツールを超える範囲を対象にしたスポットコンサルティングも有償で用意する。同日に発表した
デロイト トーマツ ベンチャーサポート(DTVS)の「Startup Compass」は、新規事業開発を支援するオンラインツール。新規事業のアイデアをワークシートに入力すれば、基本的な論点整理や仮説検証のための計画が作成できる(図1)。スタートアップや起業を目指す学生、大企業の新規事業開発メンバーなど対象に位置付ける。
Startup Compassでは、事業開発における5つのステップごとに検証が必要な項目を洗い出す。(1)アイデア創出、(2)顧客・課題検証、(3)製品・ソリューション検証、(4)PMF(市場適合性)検証、(5)Growth検証だ。
各ステップにおいて検証したい項目を一覧表示する。優先順位を付け、検証項目ごとに具体的な検証手法を確認したり実施計画を作成したりができる。検証内容に基づいた事業計画書やフレームワークに加え、KPI(重要業績評価指標)の設定支援、その数値に基づく損益計算書(PL)を自動で生成する。
これらの文書を利用すれば、新規事業を複数抱えていても進捗管理が容易になり、役員などへの説明もしやすくなるため、事業担当者やプロジェクトマネジャーは本来業務に集中できるという。
顧客インタビューやアンケート調査が必要な場合は、それらを代行する専門会社を紹介する。オンラインツールだけでは解決できない課題に対しては、DTVSがスポットコンサルティングを月額50万円からで提供する。
Startup Compassは、2021年にプロトタイプ版を開発した。テストユーザーに限定的にリリースし改良を重ねてきたという。