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DXのための企画から構築、サービス改善までを支援するサービス、都築電気が開始

DIGITAL X 編集部
2022年5月19日

デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを支援するサービスを都築電気が開始した。DXのための構想・企画から検証を対象にしたサービスと、関連システムの設計・構築から運用・サービス改善までを対象にしたサービスを用意する。2022年2月17日に発表した。

 都築電気が始めたのは(1)「D-VUE DX導入支援サービス」と(2)「D-VUE Cloud Data Lake Platform(CDLP)」の2つのサービス。前者でデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む際の構想・企画などに対応。後者で、そのために必要なデータ分析システムの実現に対応する。いずれもAI(人工知能)システムやデータ分析基盤の構築サービス「D-VUE Service」関連サービスとして提供する。

 DX導入支援サービスは、(1)個別型の「アドバイザリーサービス」、(2)集合型の「デザインワークショップ」の2つのメニューを用意する(図1)。アドバイザリーサービスでは、DXによる課題解決への取り組み方をアドバイスする。企業の目標と現状を分析することで課題を整理し、解決に向けたロードマップを個別に立案する。

図1:「D-VUE DX導入支援サービス」はDXのための構想・企画、検証フェーズを支援する

 デザインワークショップは、自社の製品/サービスをデジタル技術で創出したい企業や、DX人材の育成プロセスを確立したい企業に向けたもの。デザイン思考を用いたワークショップや実証実験により課題への客観的かつ体系的な解決策の立案を支援する。立案した計画の実行にも対応する。

 一方のD-VUE Cloud Data Lake Platform(CDLP)は、各種データを収集・分析するためのクラウド基盤サービスである(図2)。各種データを蓄積するデータレイクを用意し、データを可視化・分析、および分析結果に基づく意思決定に役立てられるようにする。「Microsoft Azure」上で動作する。

図2:CDLPは、各種データの収集から分析までを担い、分析結果を元にしたレポートやAPI連携で活用する

 CDLPは(1)分析/データマイニング、(2)自然言語処理、(3)画像処理の3つのメニューを用意する。分析/データマイニングでは、複数のデータから傾向を分析・可視化する。例えば、全国の臨床データと患者の個人データ・診療データを組み合わせての入院日数の予測などである。

 自然言語処理では、文書データの全体傾向分析と分類に対応する。例えばコンタクトセンターにおいて、通話内容をテキスト化して解析することで、問い合わせ内容や対象製品などを推定し、CRM(顧客関係管理)システムに入力できるようにする。

 画像処理では、画像や動画から物体を検出・識別・分類する。例えば、工場内での製品仕分けや不良検知などの自動化に利用する。

 都築電気は、DX導入支援サービスとCDLPを含む「D-VUE Service」の利用企業数を2025年3月までに150社にまで増やしたい考えだ。