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プラントのモーター回路を一括管理する低電圧配電システム、独シーメンスが日本で発売

DIGITAL X 編集部
2022年5月20日

プラントのモーター回路を一括管理する低電圧配電システムの国内販売を独シーメンス日本法人が本格化する。システム運用の最適化やプロセスの効率化、予知保全、エネルギー使用量とコストの削減などに寄与するという。2022年2月21日に発表した。

 独シーメンス日本法人が発売する「Sivacon S8」は、化学製品や素材などを生産するプロセス製造業のプラントにおいて、モーター回路を一括管理するための低電圧配電システム(写真1)。モーター回路の制御・保護と、関連データの収集・解析、システム全体の監視、アプリケーションのリアルタイム診断を実行できる。

写真1:モーター回路を一括管理するための低電圧配電システム「Sivacon S8」の外観

 併せてエネルギー関連データを管理し、エネルギー消費量とコストの削減につなげる。配電盤システム全体の保護とエネルギーの監視、負荷回路ごとの電力のモニタリングには、Sivacon S8のサーキットブレーカー「3WA/3VA」や、各フィーダーに搭載されるインテリジェントモーターコントロールユニット「Simocode pro」を使用する。

 通信機能を持つ制御機器を介して上位の同社製分散制御システム「Simatic PCS 7」との統合が可能だ。これにより包括的なエネルギー管理や全体的な予知保全が可能になる。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)のクラウドサービス「MindSphere」と組み合わせれば、クラウドベースの分析システムとして利用できる。

 Sivacon S8の提供に向けては、2021年に日本で設計・製造を開始した。今回、国内で試運転の実施体制が整ったため、国内市場への本格的な事業展開を開始した。