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AIモデルの開発・運用サービスの最新版、ISIDが開始

DIGITAL X 編集部
2022年5月26日

AI(人工知能)モデルの開発・運用サービス「OpTApf(オプタピーエフ)」の最新版を電通国際情報サービス(ISID)が2022年3月17日から提供している教師ラベルを準備しなくてもAIモデルを使った機器の異常検知ができる機能などを追加した。同日に発表した。

 電通国際情報サービスが提供する「OpTApf(オプタピーエフ)」は、AI(人工知能)モデルを開発・運用するためのサービス。必要なデータと目標値、時間や費用などを入力すれば、AIモデルが開発できる。今回、その最新版となる「OpTApf V2.0」の提供を開始した。

 OpTApf V2.0では、新たに(1)教師なし時系列異常検知、(2)モデル評価の深堀りの2つの機能を搭載した。

 教師なし時系列異常検知は、時系列データのうち正常と判断されるデータ分布を自動的に見付け出して学習する機能。複数の時系列データをアップロードするだけで異常を検知ができる。異常の発生率が非常に低いケース(超不均衡データ)でもAIモデルが利用できるようになるとする。

 従来は、機器データを基にした異常検知をAIモデルで実現したい場合、学習データには異常と正常を分類するための教師ラベルが必要だった。

 モデル評価の深堀りは、AIモデルが予測を間違えたデータの傾向などを可視化する機能。予測を外した原因の考察と、AIモデルの改善を容易にする。

 ISIDによると、AI技術を活用した業務改善では、AIモデルの継続的な活用と再学習(アップデート)が欠かせない。しかし、教師ラベルの準備に時間がかかり、AIモデルを構築できなかったりAIモデルを継続的に評価する仕組みがなかったりすることで、AIモデルを十分に活用・運用できていないケースが多い。