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過剰発注の危険性が高い商品を注意喚起するサービス、流通業向けサービスのinfonervが開始

DIGITAL X 編集部
2022年7月7日

発注時に過剰になる危険性が高い商品を検知して注意喚起するサービスを、流通業向けサービスを手掛けるinfonervが開始した。発注業務の効率を高めながら在庫の過不足をなくせるとする。2022年3月31日に発表した。

 Infonervは、流通業を対象にしたAI(人工知能)関連サービスの開発会社。EC(電子商取引)事業者や卸売り業者に向けた商品発注リストの自動生成サービス「α(アルファ)-発注」を提供している。今回、過剰発注になる危険性の高い商品を検知し、発注者に注意喚起する「アラート機能」を追加し提供を開始したた(図1)。

図1:「α(アルファ)-発注」のアラート機能は、過剰発注になる危険性の高い商品を検知し注意喚起する

 α-発注は、需要変動と仕入条件を加味した発注リストをAI(人工知能)技術を使って生成する。新しいアラート機能では、(1)要注意販売パターン、(2)発注過剰注意の2種類の注意喚起ができる。

 要注意販売パターンは、需要の変動が激しい商品を検出した際のアラート。発注過剰注意は、売り切りに一定以上の期間がかかる発注量を検出した際に発するアラートだ。3~6カ月分、6~12カ月分、1年分以上の3区分がある。

 Infonervによれば、流通業者は過剰発注を抑えるために、過去数十日の累計販売数と現在の在庫量を見比べながら発注量を決めたりしている。しかし、大量の商品を扱う事業者が商品1つひとつの販売状況を正確に分析することは難しい。

 アラート機能は、α-発注のユーザーは無料で利用できる。