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エレベーターの完成イメージを3D表示するシミュレーター、日立と日立ビルシステムが開発

DIGITAL X 編集部
2022年7月8日

エレベーターの完成イメージをWeb上でシミュレーションできるソフトウェアを、日立製作所と日立ビルシステムが開発した。エレベーターを設置する前に、ビルなど設置場所の空間デザインとの整合性を確認できるようにすることで、工程の短縮や品質の向上につなげるのが目的だ。2022年4月5日に発表した。

 日立製作所と日立ビルシステムが開発した「3D Design Simulator」は、エレベーターの完成イメージを3D(3次元)CG(コンピューターグラフィック)で再現し、設置場所であるビルの空間デザインとの整合性を事前に確認するためのシミュレーター(図1)。ビルを計画・設計する施主や設計・建設会社などに提供し、エレベーターを設計・建築する際の工程短縮や品質向上につなげる。

図1:「3D Design Simulator」の画面イメージ

 3D Design Simulatorが対象にするのは、日立の標準型エレベーター「アーバンエース HF」。シミュレーションでは、エレベーターの天井・壁・床の色・素材、操作盤を選択すれば完成イメージを作成する。画面上での臨場感や迫力を出すために用いられるオーバーパースは施さない。イメージは拡大・縮小や回転のほか、上下に走行する様子を確認することもできる。

 利用には専用のソフトウェアは不要で、一般的なPCからGUI(Graphical User Interface)を使って操作できる。