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3D CADやBIMのデータからARコンテンツを作成するサービス、NSWと米PTC日本法人が開始
2022年7月8日
3D(3次元)CAD(コンピューターによる設計)やBIM(Building Information Modeling)のデータからAR(Augumented Reality:拡張現実)コンテンツを作成するサービスを、日本システムウエア(NSW)と米PTCの日本法人が2022年3月31から提供している。建設現場を対象に、ARコンテンツを使った情報共有などに向けて提供する。同日に発表した。
日本システムウエア(NSW)と米PTC日本法人が提供する「ConstAR」は、3D(3次元)CAD(コンピューターによる設計)データやBIM(Building Information Modeling)データをAR(Augumented Reality:拡張現実)コンテンツを作成するサービス(図1)。ARを使った情報共有や遠隔確認などのニーズが高まっている建設業に向けて提供する。
ConstARで作成したARコンテンツでは、現場の設備や部材、配管、配線の配置場所など、作業者がいる現実空間と連動した情報を表示する。建築イメージの共有や、改修工事における完成図との照合、計画時点での外観の確認、あるいは大型建機を搬入する際の事前確認などに利用できる。
両者によれば建設業界では、人材不足や働き方改革が課題になっている。作業員の生産性や作業効率高めるために、デジタル技術の活用と新しい働き方の推進が求められている。そうした課題の解決に向けて両者は2021年6月に協業を開始。建設業界におけるデジタルツイン構築と新ビジネスモデルの構築支援に取り組んでいる。
ConstARは、PTC製のARの開発・実行環境である「Vuforia Studio」をベースに、NSWが建設現場に最適化したサービスとして開発した。今後は、顧客ごとの建設作業に適したARの仕組みを提案していくという。