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自然言語を対象にするAIモデルの学習に必要なアノテーションの自動実行機能、FastLabelが強化

DIGITAL X 編集部
2022年12月9日

自然言語処理のためのAI(人工知能)モデルが必要とする教師データを自動で実行する機能を、AI関連ベンダーのFastLabeが強化した。同社が提供するAI関連データの基盤サービスの一機能として提供する。2022年10月3日に発表した。

 AI(人工知能)関連ベンダーのFastLabelの「FastLabel」は、AIモデルが必要とする教師データの作成や品質管理、モデルの学習・評価、プロジェクト管理といった機能を提供するサービス。今回、同プラットフォームの一機能として、自然言語を対象にしたアノテーションを自動で実行する機能を追加した(図1)。

図1:AI関連データを対象にしたサービス「FastLabel」の全体像

 アノテーションの自動機能は、2022年3月に開始し、同5月には会話での発言を対象に文字列とその開始・終了時間を検出する機能を追加していた。新機能では、テキストの内容が肯定的なのか否定的なのかを分類できるようにした。今後は、分類できるクラスの増加や固有表現の抽出などにも対応していくとしている。

 FastLabeによれば、AIモデルが必要とする教師データは未だ労働集約型で製作されており、AIシステムの開発コストの8割以上を費やしている。