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働き方に合わせてオフィスの空調や照明を制御するサービス、パナソニック出資のX PLACEが提供

DIGITAL X 編集部
2023年3月16日

オフィスの空調や照明などを室内で働く人の動きなどに合わせて制御するためのサービスを、エネルギーマネジメント事業を手掛けるX PLACE(クロスプレイス)が提供している。同社は、位置情報のMYCITYとパナソニック エレクトリックワークスが2022年12月1日に設立した合弁会社。両社の技術を組み合わせたサービス展開を図る。2022年11月2日に発表した。

 X PLACE(クロスプレイス)は、位置情報の分析技術を開発するMYCITYと、電気設備事業のパナソニック エレクトリックワークスが2022年12月1日に設立した合弁会社。両社の技術を組み合わせ、オフィスで働く人の動きなどに合わせての空調や照明などを制御することで、「オフィスワーカーのWell-Being(幸福感)と省エネを両立させるエネルギーマネジメント事業」(同社)を展開するという(図1)。

図1:X PLACEはオフィスで働く人の動きに合わせたエネルギーマネジメントに取り組む

 そのためのサービスとして、(1)場所や空間、働く人に関するデータの可視化と分析、(2)機器のスマートフォンからの個別操作、(3)照明や空調の自動制御の3つを提供する。

 場所や空間、働く人に関するデータの可視化と分析では、オフィスでの座席や会議室の混雑状況、温湿度・CO2濃度などに関するデータを取得しリアルタイムに可視化する。同データの分析から課題を抽出し、オフィスレイアウトの改善や面積最適化を支援する。働く人の勤務状況や働く場所を可視化・共有により働き方改革への取り組みを支援する。

 スマートフォンからの個別操作では、働く人の位置情報に基づき、その場所に紐付けられている照明や空調などを操作できるようにする。

 照明や空調の自動制御では、働く人の位置情報から、個人の好みに合わせた照明や空調になるよう自動制御する。その際、ビル設備とも連携し、快適性を保ちながら無駄な電力消費を抑えられるようエネルギー消費をマネジメントする。

 X PLACEは今後、種々のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)システムとの接続や、関連企業との連携を予定する。2026年度までに国内で累計2000件のサービス導入を目指す。

 パナソニック エレクトリックワークスによれば、働く場所の分散化などにより、働き手の一人ひとりが働きやすい環境の整備が求められている。オフィス環境もフリーアドレス化などへの改装が増えており、組織に合わせたレイアウトや快適な空間づくりが求められている。