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遠隔操作などを想定したデジタルツインの構築・運用サービス、NTT Comが提供

DIGITAL X 編集部
2023年12月12日

機器の遠隔操作などに向けて、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)技術を使ったデジタルツインの構築・運用サービスをNTTコミュニケーションズが提供している。実現に必要なミドルウェアや通信環境などを組み合わせて提供する。2023年10月10日に発表した。

 NTTコミュニケーションズの「IoTデータ利活用パッケージソリューション」は、デジタルツインの構築・運用サービス。機器の遠隔操作などリアルタイムでの分析・フィードバックが必要な用途を想定し、5G(第5世代移動体通信)などのモバイル環境やエッジコンピューティング基盤、および高速データ伝送に対応したミドルウェア「intdash」(アプトポッド製)などを組み合わせたIoT(Internet of Things:モノのインターネット)環境を提供する。

  IoTデータ利活用パッケージソリューションは、(1)リアルタイムデジタルツイン」、(2)リアルタイム閾値検知、(3)リアルタイムAI分析の3つの機能からなる。リアルタイムデジタルツインは、カメラやLiDAR(Light Detection And Ranging)などの複数センサーデータを5Gなどの通信環境で収集し、デジタルツインを構築する機能(図1)。例えば、ロボットや建設機械の遠隔監視・遠隔操作などを可能にする。デジタルツインの可視化アプリケーション「Unity」(米ユニティ・テクノロジーズ製)を利用する。

図1:「リアルタイムデジタルツイン機能」の利用イメージ

 リアルタイム閾値検知は、複数のセンサーから送られてくるストリームデータの異常値を検知し、それを伝えるメールを運用者へリアルタイムで送信する機能(図2)。工場設備や車両開発の現場などで発生する異常をリアルタイムに把握できるようになるという。

図2:「リアルタイム閾値検知機能」の利用イメージ

 リアルタイムAI分析は、IoTデータをAI(人工知能)技術を使って分析する機能(図3)。AIモデルの構築・再学習にもNTTコミュニケーションズが対応する。AIサービス連携、AI画像分析、AI運用など、連携可能なAIサービスの拡充を図っていく予定である。

図3:「リアルタイムAI分析機能」の利用イメージ

 今後は、ロボットやドローンなど用途別のパッケージソリューションを追加するとしている。