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建物や設備の漏水を検知し巡回員に通知するサービス、エイブリックと東芝が開発
2024年5月1日
建物や設備の水漏れを検知し、定期点検にあたる巡回員に通知するサービスを、アナログ半導体メーカーのエイブリック(ABLIC)と東芝デジタルソリューションズが共同で開発した。トライアルでの提供を開始している。2024年4月16日に両社が発表した。
アナログ半導体メーカーのエイブリック(ABLIC)と東芝デジタルソリューションズが共同開発した「巡回検知型漏水検知ソリューション」は、建物や設備の水漏れを検知し、定期点検に当たる巡回員のスマートフォンに通知するサービス(図1)。目視で確認していた水漏れの有無を通知することで、定期点検業務の省力化を図る。ABLICがトライアルサービスの提供を始めている。
水漏れは、配管や壁、床に「バッテリレス漏水センサ」(ABLIC製)を設置して検知する(写真1)。同センサーは水漏れによって発電し、設置のための電源設置は不要である。検知結果は、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)のためのクラウド基盤「ifLink(イフリンク)」(東芝デジタルソリューションズ製)に送信し、そこから巡回員のスマホに通知する。管理事務所などはクラウドにアクセスし発生履歴などの確認ができる。
両者によれば、建物や設備の老朽化に伴い、保守・メンテナンスの必要性が高まっている。特にオフィスビルや商業施設などでの漏水は、被害が大きく経済的な損失につながる。工場やインフラ施設においても配管や設備の漏水検知業務などを自動化するニーズが高まっている。
ifLinkでは、各社に「IoT機器やWebサービスを組み合わせたサービス開発を促している。ABLICは今後も現場のニーズに即したサービスや商品を試作し漏水検知サービスの拡充を図るとしている。