• News
  • 物流

通過型物流センターにおける出荷検品作業の支援サービス、SGシステムが提供開始

DIGITAL X 編集部
2024年6月18日

通過型物流センター(TC:Transfer Center)事業者を対象にした出荷検品作業の支援サービスを、佐川急便などのITシステムを担当するSGシステムが開始した。荷物と作業を追跡することで、手作業によるミスや荷物の所在確認に要する手間を削減する。2024年5月17日に発表した。

 佐川急便を中核とするSGホールディングスグループで、各種ITシステムを開発・運用するSGシステムが提供する「Biz-Logi TC」は、通過型物流センター(TC:Transfer Center)事業者を対象にした出荷検品作業の支援サービス(図1)。SCM(Shipping Carton Marking:出荷梱包表示)ラベルのバーコードをハンディターミナルで読み取ることで、荷物の検品や作業の進ちょく状況の管理を可能にする。

図1:「Biz-Logi TC」の概要図

 検品作業では、店番や店名、個数などが把握でき、人為的な仕分けミスを抑制する。SCMラベル単位だけでなく、カゴ車単位でも管理できる。カゴ車の積載内容を事前に登録しておけば、出荷・配達時にSCMラベル単位でのバーコード読み取りを不要にできる。

 作業の進ちょく状況は、TCへの入荷から店舗配達までを追跡する。本部や店舗の担当者は、荷物が今、どこに何があるのかを管理画面からリアルタイムに把握でき、重複発注や欠品防止につなげられる。

 Biz-Logi TCの機能は、多店舗展開する小売業や卸売業などの要望から、共通する業務要件に対応しており、個別のシステム構築に比べ、短期間で導入できるとする。カスタマイズも可能だ。

 SGシステムによれば、TCのシステムは、各社の業務要件に沿った構築が必要で、導入に長い期間がかかることから、目視による検品や手作業での仕分けが一般的だという。