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食品メーカー向け生産管理サービス、Rignioが発売

DIGITAL X 編集部
2024年6月21日

食品メーカーにおける生産管理サービスを産業向けシステム開発などを手がけるRegnio(リグニオ)が発売した。AI(人工知能)技術を使って計画業務の属人化を解消し、在庫ロス削減や生産数安定につなげるという。2024年5月7日に発表した。

 産業向けシステム開発などを手掛けるRegnio(リグニオ)の「Regnio Factory」は、食品メーカーを対象にした生産管理サービス(図1)。データの入力から計画・指示、受発注までの業務をAI(人工知能)技術を使って自動化を図る。現場での計画業務の属人化の解消や、入力・記録作業の負担軽減により、在庫ロスの削減や生産数の安定化を図れるという。

図1:食品メーカー向け生産管理サービス「Regnio Factory」の概要

 Regnio Factoryが自動化の対象にする業務は、(1)入力、(2)計画、(3)指示/発注の3つの業務。入力では、メールやWebフォーム、FAXで受注した受注伝票を、AIカメラやAI-OCR(光学文字認識)機能で読み取る。生産実績データの入力なども自動化する。

 計画業務では、生産・出荷・発注の計画を計画算出エンジンで算出する。過去の出荷実績や天気などの外部データを組み合わせた需要予測と、受注状況と在庫状況、工場の制約条件などを加味する。

 指示/発注では、上記で算出した計画値を基に、製造現場への生産指示や、出荷指示のためのピッキングリストを作成する。製造に必要な資材原材料についても、生産計画と生産実績、在庫状況から所要量を計算し、補充発注書を作成し自動発注する。

 今後は、営業情報管理や原価管理を対象にした自動化機能など、サプライチェーン全体を対象にした生産管理システムとしての開発を進める計画だ。

 Regnioによれば、食品メーカーにおける生産管理業務の多くが熟練者の勘や経験に依存し、在庫ロスや生産数の不安定化といった問題が発生している。