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産業用モーターの故障をAIで予測するシステム、ビジョンクリエイトが発売

ANDG CO., LTD.
2024年7月10日

産業用モーターの故障をAI(人工知能)技術を使って予測するシステムを、システムインテグレーターのビジョンクリエイトが2024年7月4日に発売した。製造現場向けAIサービスを開発する韓国のスタートアップ、MakinaRocks(マキナラクス)の製品を利用する。同日に発表した。

 ビジョンクリエイトが販売する「MRX Motor」は、産業用モーターの故障をAI(人工知能)技術を使って予測するシステム(図1)。生産ラインのモーターに無線センサーを取り付け、振動データを学習することでモーターの劣化を予測する。劣化予想を元に対策を講じれば、生産ラインの停止時間を10%、設備やメンテナンスにかかる人手や費用を15%、それぞれ削減した実績があるという。

図1:ビジョンクリエイトが販売するモーターの劣化予測システム「MRX Motor」の概要

 導入現場は、半導体部品の生産設備や化学プラントの大規模設備などを想定する。対象になるモーターは、コンベアベルトや、タービン、コンプレッサー、ロボットアームなどに搭載されているものになる。

 MRX Motorは、製造現場向けAIサービスを手がける韓国のスタートアップ、MakinaRocks(マキナラクス)が開発する製品。今回、ロボットの動作分析用に同社が開発する「MRX Robotics」も併せて販売する。ロボットの動作データを収集・分析し、異常検知や動作設計の最適化を可能にするという。