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機械設備をNFCタグで管理するサービス、Nobestが販売
機械設備の管理業務を軽減するための管理サービスを、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)関連事業を手がけるNobestが販売している。設備に添付したNFCタグをスマートフォンで読み取ることで、設備の位置や保守の記録を一元管理する。2024年8月30日に発表した。
Nobestの「Nobest-Tag」は機械設備を一元管理するためのクラウドサービス。設備に、NFC(Near Field Communication:近距離無線通信)タグを添付し、同タグをスマートフォンで読み取ることで作業負荷を軽減する(写真1)。GPS(全地球測位システム)による位置情報や、設置の現場画像、スペックやマニュアルなどを一元管理できるようにする。
点検作業者はスマートフォンに導入した専用アプリケーションを使ってNFCタグを読み取った後、点検履歴や故障の内容、修理履歴などを登録する。次の修理予定をカレンダーに登録すれば、点検日がアラート表示される。管理者は、それらをPC上で確認できる(図1)。履歴データから機器の劣化度を予測し部品の交換コストを抑えるサービスも用意する。
屋外に設置する機器に対しては、天気データを加味した予測システム「CAEOS(Climate Assessment for Energy/Economy Optimization System)」との連携が可能だ。CAEOSは、どのような天候下で設備が稼働しているかを判断できるとし、設備の劣化度合いや異常状態を天気予報との相関性から判断し、類似する環境/製品に対しアラートを出せるという。
Nobest-Tagは既に、太陽光発電システムの設計・施工会社であるサンエーが導入している。太陽光パネルの寿命延長や大量廃棄の低減を目的に、太陽光発電設備1000機にNFCタグを設置している。
Nobestが設備を持つ事業者を対象に実施した調査では、設備の故障検知にIoTを活用している事業者は約1%だった(回答数は304件)。今後は、遠隔監視を目的に、IoTを活用した設備管理や予兆保全などのサービス普及が進むとみている。