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中小規模ビル向けの設備管理サービス群、日立と日立ビルシステムが24年11月から開始

ANDG CO., LTD.
2024年9月30日

中小規模ビルを対象にした設備管理のためのサービス群を日立製作所と日立ビルシステムが2024年11月から提供する。設備の遠隔監視やセキュリティ、来訪者モニタリングなどを用意し、ビルの快適さや環境性能といった付加価値を高められるようにする。2024年9月4日に発表した。

 日立製作所の「BuilMirai(ビルミライ)」は、ビル内の設備をIoT(Internet of Things:モノのインターネット)センサーなどを使って一元的に管理・分析するためのサービス群。これまで大規模ビル向けに販売してきたが今回、国内のビル棟数の大多数を占める中小規模ビル向けのサービスをパッケージ化し販売する(図1)。2024年11月より提供し、日立ビルシステムが導入・運用を支援する。

図1:大規模ビル向けただった「BuilMirai」をパッケージ化し中小規模ビル向けに提供する

  第1弾として、(1)設備遠隔監視、(2)セキュリティ、(3)来訪者モニタリングの3つのサービスを提供する。全てのサービスがスマートフォンに対応している。

 設備遠隔監視では、受水槽やポンプ、受変電設備などを管理し、それぞれの稼働状況やエネルギー消費量などをダッシュボード上で可視化する。

 セキュリティでは、スマホからエントランスの鍵を解除したり、エレベーターを呼び寄せたりを可能にする。来客や宅配業者の置き配にも、スマホから来訪者を事前登録し、GPS(全地球測位システム)の位置情報やワンタイムパスワード認証により対応する。

 来訪者モニタリングでは、防犯カメラの映像をスマフォでリアルタイムに確認しながらエントランスの鍵を遠隔で解除したり来訪者を記録したりが可能になる。

 ビルの管理事業者などは、必要なサービスを選んで契約・利用する。利用料金は契約したサービスごとに月額課金制で支払う。

 日立製作所によると、オフィス需要の変化に伴いビルの新たな価値創出や、管理やエネルギー利用の効率化による環境対応などへの関心が高まっている。