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人流・購買データを使い小売店頭でのフィールドセールスを最適化するサービス、TOPPANが開始

ANDG CO., LTD.
2024年12月12日

小売店頭でのフィールドサービスにおいて、各店舗への人流データや購買データをAI(人工知能)技術を使って最適化を図るサービスをTOPPANが2024年12月5日に開始した。スタッフの配置から店舗のマーケティング施策までを対象にする。同日に発表した。

 TOPPANの「データドリブン型フィールドセールスサービス」は、メーカーの依頼を受け小売店頭で実施するフィールドセールスのためのサービス。店舗単位の人流データと、メーカーなどが保有する購買データをAI(人工知能)技術で分析し、店舗ごとの来店・購買傾向を可視化した「店舗カルテ」を作成するのが特徴だ。重点的に訪問すべき店舗を選定することで、より効果的なフィールドセールス策を計画できるとする。

図1:データドリブン型サービスによるフィールドセールスの変化

 TOPPANは店舗カルテを基に、最適なスタッフを派遣したり、店舗でのCX(Customer Experience:顧客体験)向上や消費者とのコミュニケーション最適化など、売上高の最大化を目指したマーケティング施策を実行したりする。

 TOPPANによれば、実際に店舗に訪れ、消費者とのリレーション構築や商談を実施するフィールドセールスのニーズが高まっている。しかし、現場では店舗を訪問する担当スタッフがマニュアルに沿って対応するため画一的になりやすい。人件費の高騰を背景に効率化かつ店舗ごとに最適な対応が求められている。

 ただメーカーが、各店舗の売上見込みを評価し、重点的に訪問すべき店舗を判断するには膨大なデータが必要で、技術やコストの面からデータの収集が困難になっている。

 データドリブン型フィールドセールスサービスの利用料は、人流データ利用用が170万円から、データ分析が200万円から。データ購入量や分析内容により変動する。フィールドセールスサービスそのものと、マーケティング施策は別途料金になる。人流データの利用では、人流データサービスなどを手掛けるunerryと協業している。

 TOPPANは本サービスを、家電、食品、消費財のメーカーを中心に提案し、2025年度までに約15億円の売り上げを目指す。