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目視検査の自動化サービス、アビームコンサルティングとセカンドサイトアナリティカが共同開発し提供

DIGITAL X 編集部
2025年2月5日

工場やプラント域における目視検査を自動化するためのサービスをアビームコンサルティングが、映像解析技術を持つセカンドサイトアナリティカと共同開発し、提供を開始した。2025年1月30日に発表した。

 アビームコンサルティングとセカンドサイトアナリティカの「目視検査自動化ソリューション」は、工場やプラントなどで人が実施している目視検査業務の自動化を図るための仕組みとサービス(図1)。検査時間の短縮や、検査品質の向上、判断基準の標準化による属人化の解消などが可能なるという。

図1:「目視検査自動化ソリューション」の導入プロセスとユースケースの例

 目視検査自動化ソリューションでは、ドローンや固定カメラで撮影した映像をAI技術で解析し、安全性の判定や、不良品検知、設備劣化の判定などの結果を通知する。アビームの業界横断的な知見と、セカンドサイトアナリティカのAI(人工知能)技術を使った映像解析技術を組み合わせて共同開発した。

 導入・定着に向けては、業務アセスメントや映像の解析効果の検証なども実施する。業務アセスメントでは、業務ヒアリングやユースケース検討により、効果が見込める利用方針を定める。効果検証では、従来の目視検査項目を洗い出し、評価基準を定めて検証する。検証結果を踏まえ、映像解析のAIモデルをカスタマイズしながら、実利用に向けたシステムを構築・導入する。

 アビームによれば、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進において、AIの活用が注目されている。特に製造業では、多品種少量生産への対応が進む一方で、少子高齢化による労働力不足や業務の属人化といった課題が深刻化しており、生産性向上のためのテクノロジー導入が急務とされている。