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フィルム状製品の欠点画像を分類するAIソフトウェア、アダコテックが発売
2025年2月20日
長尺かつ連続生産されるフィルム状製品の欠点を画像から分類するためのAI(人工知能)ソフトウェアを、画像検査などを手掛けるアダコテックが2025年1月31日に発売した。外観検査機で得られる画像を通常のPCを使って分類でき、目視による確認負荷を軽減できるという。同日に発表した。
アダコテックの「Shiwaketter(シワケッター)」は、フィルムやシート、金属箔など「ウェブ」と呼ばれる長尺かつ連続生産されるフィルム状製品を対象に欠点画像を分類するためのAI(人工知能)ソフトウェア。外観検査機で得られる画像データから欠点画像を抽出し分類する(図1)。欠点画像の目視確認にかかる工数削減を可能にする。
Shiwaketterの画像分類には、産業技術総合研究所(産総研)が開発した「HLAC特徴量抽出法」を採用している。学習と画像分類に要する時間が短いのが特徴で、GPU(画像処理装置)を持たない汎用的なPC上で利用できる。米Intel製CPU(中央処理装置)「Core i7」搭載のPCで、256×256ピクセルの欠点画像500枚を6秒で学習できるとする。
これまでにβ版を大手メーカー数社が導入を進めており、分類精度と使い勝手の面で評価を得られているという。