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IoTデータへの生成AI活用を支援するサービス、ソラコムが松尾研究所と開始
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)データの活用に向けた生成AI(人工知能)技術の適用を支援するサービスの提供を、ソラコムが松尾研究所と組んで開始した。両者で取り組む「IoT × GenAI Lab」が提供する。2025年3月31日に発表した。
ソラコムの「IoT × GenAI Lab プロフェッショナルサービス」は、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)データへの生成AI(人工知能)技術の適用を支援するサービス(図1)。IoTデータの取得から処理・分析までを対象に、PoC(概念実証)から実用化までに必要な技術的支援を提供することで、各種業務の効率化と高度化を後押しするという。ソラコムと松尾研究所が2023年7月に設立した支援チーム「IoT × GenAI Lab」が提供する。
対象業務として各種業界での業務効率化と自動化を挙げる。製造業における設備の異常検知とメンテナンスの自動化や、建設・インフラ業界での設備点検と故障レポートの自動作成、エネルギー・設備管理業界の電力消費の最適化とコスト削減、サービス業での業務報告とデータ整理の自動化などだ。
その実現に向けた支援策として、先行研究調査および実証実験の実施や、IoTデータを取得・活用するためのシステム設計、生成AI技術を使ったデータの傾向分析・異常検知・最適化などを提供する。その際に必要になるIoTデータの収集・利用に必要なシステム基盤の構築や、データの分析・洞察のための生成AIアルゴリズムの設計なども支援する。
IoT × GenAI Labは、IoTと生成AIの組み合わせなど先進技術を使って企業の業務効率化や自動化を支援する組織。企業が最新技術を柔軟に組み合わせてビジネスに活用できる環境を提供し、新たな活用事例とイノベーションの創出を目指している。今回のサービスでは、これまでの知見などを体系化し、汎用的にサービスに仕上げたとする。
2024年に三菱電機と共同で取り組んだ実証実験では、空調機器の最適化に生成AI技術を適用することで、AIモデルの事前学習やチューニングに多くの時間やコストをかけることなく、消費電力の削減や快適性の向上といった成果が得られたとする。特に「可能な限り電力消費量を削減する」という目的においては、事前測定したベースラインと比べ、電力使用量を期間平均で47.92%削減したという。
ソラコムによれば、センサーやカメラで取得するIoTデータが増加しているが、大量データを活用するための専門家が不足し、データの分析・洞察の負担増大が課題になっている。そこに生成AIを適用すれば、専門的な知識が求められる大規模なIoTデータを自動で分析したり、画像や映像を解析したりできることから、IoT機器のリアルタイム制御や、異常検知の自動化、予知保全の高度化などへの応用が期待されている。