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サプライチェーンの財務指標などをデータに基づき最適化するコンサルティングサービス、クニエが開始
サプライチェーンにおける財務指標などを改善するためのコンサルティングサービスをNTTデータグループのクニエが2025年4月3日に開始した。現場が抱える課題を定性・定量の両面から分析したうえで、シミュレーションにより最適策を選択する。同日に発表した。
クニエの「SCMデータインサイト・コンサルティング」は、企業のサプライチェーンマネジメント(SCM:Supply Chain Management)を対象にするコンサルティングサービス。財務指標や業務KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)などの定量効果を高められる改善策の立案・実行を実際のビジネスデータを利用しながら支援する。
コンサルティングは基本、(1)問題の抽出、(2)原因の特定、(3)解決策の設定、(4)期待効果の算定の4段階に分けて提供する(図1)。企業の状況に応じてアレンジできるという。
問題の抽出では、インタビューなどを通して、サプライチェーン上の問題や、課題/内外環境の認識や業務プロセスなどの定性的な情報を把握。そのうえで問題箇所をいくつか仮説として設定し、企業が持つデータを用いて検証する。
原因の特定では、抽出した問題に対し、改めてインタビューし、原因のいくつかを仮説として設定。それを実データで検証し、原因を特定する。
解決策の設定では、原因に対して解決策を複数立案したうで、実行可能性から絞り込む。その解決策をシミュレーションし、財務指標や業務KPIを実際に改善できるかを検証したうえで、実際に取り組む解決策を決定する。
クニエによれば近年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックや大規模な紛争、大国間の対立、気候変動や人権問題への対応など、サプライチェーンのレジリエンス(回復力)やサステナビリティ(持続可能性)の強化などが求められている。SCMの領域拡大と複雑化も進んでおり、その重要性が高まっている。
SCMデータインサイト・コンサルティングの利用料金は個別見積もり。