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生成AIアプリケーションの開発・実行環境、さくらインターネットがフルマネージドで提供
2025年6月2日
生成AI(人工知能)アプリケーションの開発・実行環境をフルマネージド型で提供するサービスの提供を、さくらインターネットが2025年5月14日に開始した。同社が提供するGPU(Graphics Processing Unit:画像処理装置)のクラウドサービスをベースに、LLM(Large Language Model:大規模言語モデル)など生成AIアプリの開発・実行に必要な環境を用意する。同日に発表した。
さくらインターネットの「さくらの生成AIプラットフォーム」は、生成AI(人工知能)アプリケーションの開発・実行に必要な環境をフルマネージド型で提供するサービス(図1)。LLM(large language model:大規模言語モデル)やRAG(Retrieval Augmented Generation:検索拡張生成)に向けたベクトルデータベース、およびGPU(Graphics Processing Unit:画像処理装置)のクラウドサービス「高火力」と連携するためのAPI(Application Programming Interface)を用意する。併せて企画から開発、導入、運用までを同社の専門家が支援する。
LLMとしてNECが開発する「cotomi(コトミ)」やOSS(オープンソースソフトウェア)のモデルを用意するのも特徴の1つ。国産モデルを利用すれば、データの通信や保管を国内で完結できるとしている。試験導入を始めている瓜生山学園 京都芸術大学では、cotomiとノーコードの会話型AI構築サービス「miibo」(miibo製)を連携させることで、基盤からアプリケーションまでを国産サービスで完結させているという。
今後は、試験導入のフィードバックを受けながらサービスの利便性を高めるとともに、国内外の種々の企業と連携し利用可能なLLMやアプリケーションを拡大していくとしている。