- News
- 共通
在庫を最適化するAIエージェントのβ版、IoT重量計のエスマットが提供開始
2025年6月25日
在庫を最適化するためのAI(人工知能)エージェントのβ版を、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)重量計を開発・販売するエスマットが2025年6月19日から提供している。在庫の欠品や過剰になる前兆を通知するとともに改善方法を提示する。同日に発表した。
エスマットの「在庫最適化AIエージェント機能」のβ版は、同社のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)重量計「SmartMat」で取得するデータから、欠品リスクや過剰リスクのある在庫を通知するとともに改善方法を提示するAI(人工知能)エージェント(図1)。IoT重量計を使った在庫管理サービス「SmartMat Cloud」の1機能として提供する。
欠品/過剰のリスクは、SmartMatが取得する在庫品の重量の変化に、在庫の使用傾向や季節性などを加味して判断する。リスクの通知や改善策の提案は、日次または週次で通知する。改善案としては、しきい値の変更や追加発注などを提示する。在庫管理担当者は、提示案に対し「承認」や「却下」を選択し、実行するかどうかを決める(図2)。選択した内容はAIモデルの学習に使用し、提案精度の向上を図る。
エスマットによれば、在庫の最適化について現場の多くが、人による管理の限界、判断に必要なデータの不足、データの未活用といった課題を抱えている。AI技術の利用については、その定着が課題になっている。同社が2025年6月に実施した調査では、現場から「どんな業務に使えばよいか分からない」「使い方が分からない」「プロンプト設計が難しい」といった運用時のハードルを指摘する声があった。