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点群データの計測から活用のための前処理までに対応するサービス、bestatが開始
点群データの計測からデータ活用に必要なデータの前処理までに対応したサービスを、3Dデータの生成などを手掛けるbestatが開始した。2025年7月30日に発表した。
3D(3次元)データ生成を手掛けるbestatが開始したのは、点群データの計測から3D(3次元)CAD(コンピューターによる設計)などで利用するためのデータ前処理までに対応するサービス。同社の3Dデータ生成サービス「3D.Core」の新メニューとして提供する。
計測後の点群データに対して(1)処理、(2)閲覧、(3)活用の3段階に必要な機能を提供する。処理段階では、ノイズキャンセリングと軽量化の2機能を用意し、点群データ取得時に生じる「点群の厚み」などのノイズをAI(人工知能)技術を使って除去したり、点群データの保存・送信が容易になるよう、データ容量を最大で10分の1にまで軽量化する。
閲覧段階では、Web上での閲覧を可能にするデータビューワー機能と、リンクの送信による共有機能を用意する。データビューワーでは100ギガバイト超のデータもスムーズに閲覧できるという。
活用段階では、点群データ内の平面を抽出し全体の概形の把握に適した矩形化と、より詳細な形状確認や採寸に適したメッシュ化の両機能を用意する。CADソフトウェアでの扱いを容易にする際には、多面体のメッシュデータを平滑化しSTEP(Standard for the Exchange of Product Data)やSTL(Standard Triangulated Language)といった形式に変換する。
bestatによれば、点群データの扱いでは、1ファイルが数10ギガバイトを超えることがあり高性能なPCでも表示に時間がかかるほか、撮影時の点群データの品質が不十分だと活用できないケースがあるなど、計測やデータの前処理に手間と時間が取られている。