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機器設備の異常を検知するクラウドサービス、NTTアドバンステクノロジが開始

DIGITAL X 編集部
2025年8月20日

機器設備の異常および、その予兆をAI(人工知能)技術で検知するクラウドサービスを、NTTアドバンステクノロジが2025年8月18日から提供する。これまでオンプレミス版として提供してきたシステムをSaaS(Software as a Service)として提供する。2025年8月7日に発表した。

 NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)の「@DeAnoS(アットディアノス)」は、機器設備の異常および、その予兆を検知するクラウドサービス。Deep Learning(DL:深層学習)技術を使い、正常時とのかい離から異常度を判断する。これまでオンプレミス版として提供してきたものを、SaaS(Software as a Service)としても2025年8月18日から提供する。

 @DeAnoSでは、機器設備の正常状態を学習したAI(人工知能)モデルを使用することで、しきい値の監視では検知が難しい異常にも対応できるとする。予兆検知により設備の予防保全につなげる。要望に応じてデータアナリストによる支援も用意する。

 NTT−ATは既に、異常・予兆を検知した際の対応策を提案・自動実行するための生成AIシステム「ナレッジ駆動型システム運用自動化ソリューション」を提供している。今後は、同ソリューションと@DeAnoSを連携させ、設備運用の高度化を進めるとしている。

 同社によれば、ITインフラの運用現場や製造業では、設備やシステム障害による業務停止やサービス品質の低下が深刻な課題になっている。

 @DeAnoSの料金プランには、GPU(画像処理装置)を利用しないスモールプランと、GPUと可視化ツールのAPI(Application Programming Interface)が利用できるスタンダードプランがある。月額利用料はスモールプランが20万円(税別、以下同)、スタンダードプラは30万円である。