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AIエージェントの内製開発を支援するサービス、ストックマークが開始

DIGITAL X 編集部
2025年8月25日

AI(人工知能)エージェントの内製開発を支援するサービスを、生成AI技術を手掛けるストックマークが開始した。同社が提供するAIエージェントの開発・運用基盤を使う。ユースケースの選定から非構造化データへの対応、AIエージェントの開発・改善までを支援する。2025年8月20日に発表した。

 ストックマークは、生成AI(人工知能)技術を手掛けるベンチャー企業。このほどAIエージェントの内製開発を支援するサービス「内製化伴走支援プログラム」の提供を開始した。同社が提供するAIエージェントの開発・運用基盤「SAT Agent Cockpit」を使い、各社が必要とするAIエージェントを内製化できるよう、同社のAIコンサルタントやエンジニアが支援する。

図1:ストックマークの「内製化伴走支援プログラム」では同社の開発・運用基盤「SAT Agent Cockpit」を使いAIエージェントを開発・運用する

 内製化伴走支援プログラムでは、まずヒアリングを実施し、各社の業務課題を整理したうえでユースケースを選定する。次に、社内文書やマニュアルといった非構造化データを選定・収集する。それを基にAIエージェントのモックアップを作成し、関係者間で具体的な活用イメージをすり合わせる。

 実装フェーズでは、SAT Agent Cockpit上で、Excelシートや図表などの非構造化データを、AI技術で利用できるように構造化データとして整備する。生成AIの回答精度を高めるRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索補強型生成)機能を実行するAIアプリケーション「Agentic RAG」も用意する。Agentic RAGを使ってAIエージェントを開発し、その精度を検証し改善のためのアドバイスを提供する。

 整備した構造化データやAgentic RAGは、プライベートクラウド環境やオンプレミス環境でも使用できる。今後は、種々の業務を想定した標準的なAIエージェントをストックマークが開発し提供する予定である。

 ストックマークによれば、生成AI技術の業務利用と内製化への期待が高まる一方で、多くのプロジェクトが PoC(Proof of Concept:概念実証)の段階で停滞している。主に、非構造化データの処理や、関連する技術やノウハウ、リテラシーの不足、外部委託に起因するコストや期間の3つが停滞要因になっている。

 内製化伴走支援プログラムの利用料金は月額50万円から。内製を希望しない場合は、受託開発やカスタマイズ開発にも対応する。