- UseCase
- 製造
製紙大手の北越グループ、荷積み計画を策定するAIシステムを導入
2025年8月27日
製紙大手の北越コーポレーション、その子会社である北越物流は、トラックへの荷積み計画を策定するAI(人工知能)システムを2025年7月から本番稼働させている。実証実験で計画策定時間の短縮を確認した。AI技術などを提供する横河電機が2025年8月20日に発表した。
製紙大手の北越コーポレーションと、その子会社である北越物流が本番稼働させたのは、製品出荷時のトラックへの荷積み計画を策定するAI(人工知能)システム(図1)。出荷品や車両、届け先の指定事項などを条件に、ドライバーの負担を考慮しながら積載効率の最大化が図れるという。
AIシステムは、北越物流の熟練担当者にヒアリングし、その暗黙知を含めたノウハウを元に開発した。積載物や車両などの条件だけでなく、ドライバーの労働負荷を抑えるために届け先をできる限り1カ所にしたり、複数に届ける場合はなるべく近隣にしたりといった配慮が加味できているとしている。
稼働に向けた実証実験では、一度の荷積み計画を10秒以内に策定できたとしている。実証実験は、横河電機子会社の横河デジタルが実施した。
横河電機によれば、熟練担当者ならではの配慮を加味した計画立案は、従来の最適化技術では対応が難しく、業務が属人化し後継者の育成も課題になっている。
企業/組織名 | 北越コーポレーション、北越物流 |
業種 | 製造 |
地域 | 東京都中央区(北越コーポレーション本社) |
課題 | 紙製品の荷積み計画の策定は、ドライバーへの負荷を考慮しようとすると複雑な要因が絡み合い最適化が難しく、属人化してしまう |
解決の仕組み | ドライバーの負担も考慮しながら積載効率を最大化できる荷積み計画策定システムを開発する |
推進母体/体制 | 北越コーポレーション、北越物流、横河デジタル、横河電機 |
活用しているデータ | 製品の形状、運搬する車両、届け先からの指定など |
採用している製品/サービス/技術 | -- |
稼働時期 | 2025年7月(本番稼働時期) |