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自律型AIエージェントを開発・運用するためのフレームワーク、キンドリルジャパンが提供開始
自律型AI(人工知能)エージェントを開発・運用するためのフレームワークの提供をキンドリルジャパンが開始した。合わせてAI専用のプライベートクラウド上での検証サービスも提供する。2025年9月9日に発表した。
キンドリルジャパンの「キンドリル エージェンティックAIフレームワーク」は、自律型のAI(人工知能)エージェントを開発・運用するためのフレームワーク。複数のAIエージェントが、自身の利用環境を認識し処理の目的に沿って振る舞いを選択・実行できるようになるとする。各AIエージェントの動きは、管理者が追跡・解釈でき、その下で学習・改善が図れるという。フレームワークはオンプレミス、クラウド、ハイブリッドなどのIT環境に対応する。
セキュリティ機能としてゼロトラストやプライバシー・バイ・デザイン、暗号化などを標準装備する。加えてキンドリルのシステム運用基盤である「Kyndryl Bridge」が生成する月間1200万件以上の運用知見を反映できるとしている。
キンドリルによれば、ある政府機関は、IT環境全体への大規模展開を検討している。市民サービスの向上や公共サービスの効率化、コンプライアンスの強化、規制リスクの低減などを目指すという。
また、ある大手金融機関は、ITモダナイゼーションの一環としての導入を検討している。コンプライアンス業務の自動化やITの最適化、サービスデリバリーの迅速化を図り、アジリティ(俊敏性)やサイバーレジリエンス、規制対応力の強化、長期的なイノベーションと業務効率の向上を目指すという。
エージェンティックAIフレームワークの提供に合わせて、AI専用のプライベートクラウド上での検証サービス「AI活用のためのKyndryl Vital」も提供する。キンドリルジャパンの専門チームが導入企業のビジネス要件に沿って、フレームワークの評価や設計、検証、導入計画の策定までを支援する。