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構造化データと非構造化データを同時に扱う生成AIシステムの実行環境構築サービス、KCCSが開始
2025年10月30日
構造化データと非構造化データを同時に扱う生成AIシステムの実行環境を構築するサービスを、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が2025年10月23日に開始した。そのために両データを扱う分散型データベースベンダーの米SingleStoreと協業契約を結んだ。同日に発表した。
京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が開始したのは、構造化データと非構造化データを同時に扱う生成AI(人工知能)システムの実行環境を構築するサービス。表形式の構造化データと、テキストや画像データなどの非構造化データを組み合わせて検索・分析できる生成AIシステムの開発・実行を可能にする。
具体的には、金融業における不正検知、製造業における品質の検査データと不具合報告書の紐づけ、小売業でのPOS(販売時点情報管理)データなどのリアルタイム分析、情報通信業での契約情報と問い合わせ履歴の統合検索といったシステムを想定する。
サービス提供に当たり、構造化データと非構造化データを扱える分散型データベス「SingleStore」を提供する米SingleStoreと協業契約を締結した。SingleStoreを使ったシステム開発のほか、SingleStore単体でのライセンスの再販と構築・保守にも対応する。2026年度に30社への提供を計画する。
KCCSによれば、製造業では生成AIシステムの精度向上には構造化データに加えIoT(Internet of Things:モノのインターネット)データや設計図面などの非構造化データの取り込みが必要ながら、両データを高速かつ一元的に処理できる技術が少なく成果を得るまでに多大な工数を要している。