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建物のBIMモデルに配管と枡を設置する機能、生成AIによるBIMモデル生成を手掛けるACIMUSが提供開始
建物のBIM(Building Information Modeling:建物情報モデリング)モデルに、配管と枡を設置する機能の提供を、生成AI(人工知能)技術によるBIMモデル生成サービスを開発・提供するACIMUSが開始した。設備設計関連サービスの第1弾として提供する。2025年10月30日に発表した。
ACIMUSは、生成AI(人工知能)技術を使ってBIM(Building Information Modeling:建物情報モデリング)モデルを対話型で生成するサービス「ChatBIM ACIMUS」を開発・提供している。今回、MEP(Mechanical:機械、Electrical:電気、Plumbing:配管)領域に対応する設計機能の第1弾として、BIMモデルに配管と枡を配置するための機能の提供を開始した(図1)。設計の初期段階から各種設備をBIMモデルに統合・確認することで、手戻りの削減や竣工後の維持管理の効率向上につなげられるとする。
配管はUI(User Interface)操作により設置できるとする。設置高や配管径などのパラメーターを調整し、給湯や給水、排水、ガスなどの系統別に設定する。配管の接続が必要な箇所を自動で検知し継ぎ手を生成する。接続形状や角度に応じてソケットやエルボー、T字(チーズ)などを選択する。併せて、排水枡や雨水枡などを種類を指定して設置できる(図2)。
今後は、AI技術を使った配管の最適ルートの提案や、意匠・構造・設備における干渉部分の自動検知、設備のBIMデータをやり取りするための国際標準「IFC(Industry Foundation Classes)」への対応などの機能の追加していく。
なおChatBIM ACIMUSではこれまでに、Chat形式でのBIMモデルの生成、BIMモデルからのパースの生成、建築基準法などの法規に関するQ&Aの機能を提供している。

