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食品規格書を指定フォーマットに変換するAIエージェントのベータ版、グラファーが開始
食品メーカーが作成した食品規格書を小売業者が指定するフォーマットに変換し記載内容もチェックするAI(人工知能)エージェントのベータ版を、生成AI技術の導入支援を手掛けるグラファーが提供している。メーカーと卸売業者で発生しているデータの転記作業を自動化できるとする。2025年11月19日に発表した。
生成AI(人工知能)技術の導入を支援するグラファーの「Graffer Databridge」は、帳票を読み取り、必要なフォーマットに変換するAIエージェントのサービス。第1弾として食品業界向けの「Databridge for 食品規格書」を開発し、β版の一部企業への提供を開始した(図1)。メーカーや卸売り業者は、フォーマットが異なる食品規格書からの転記作業が不要になるほか、手戻りや確認作業を減らしながらもデータ品質の向上につながるという。
Databridge for 食品規格書は、食品メーカーが自社フォーマットの食品規格書のPDFやExcelデータから、小売業者が指定するフォーマットに変換するAIエージェント。必要なデータを抽出すると同時に単位変換などを処理する。データに抜け・漏れや矛盾があれば、その修正を依頼するためのチャット機能も用意する。
抽出したデータは、商品情報や規格書のバージョン、データ連携の進捗などの別に管理し、そこから小売業者が指定するフォーマットでの食品規格書や、システムに入力するためのCSVなどに変換し出力する。
グラファーによると、食品業界では、商品情報の連携プロセスにおける業務の効率化が大きな課題になっている。経済産業省の調査にれば、商品情報の授受に年間30万人月、EC(電子商取引)サイトへの掲載などを含めると年間82万人月の工数がかかっており、概算で1000億円規模のコストに相当するとみられる。その解消に向け、商品情報を一元管理する「産業横断レジストリ」の構築が官民連携により進んでいるものの、各社が指定する独自フォーマットへの変換作業は必要になる。
Databridge for 食品規格書の一般提供の開始時期は未定。将来的にはECサイトや人材派遣、製造、アパレルなどの業界別の展開も計画している。
