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新規事業企画をAIエージェントで評価するサービス、フォーティエンスコンサルティングが開始

DIGITAL X 編集部
2025年12月17日

新規事業の企画内容をAI(人工知能)エージェントを使って評価・改善するサービスを、NTTデータグループのフォーティエンスコンサルティング(旧クニエ)が2025年12月10日に開始した。AIエージェントを利用することで、評価の客観性を確保し妥当性を高められるとする。同日に発表した。

 NTTデータグループのフォーティエンスコンサルティング(旧クニエ)が提供を始めた「AIエージェントによる新規事業企画評価サービス」は、新規事業に関する企画をAI(人工知能)エージェントを使って評価し改善策を提示するサービス(図1)。AIエージェントの評価結果は専門コンサルタントがレビューすることで、評価の客観性と妥当性を確保するという。企画者に対し客観的な評価による納得性と内容改善の機会を提供できるとしている。

図1:「AIエージェントによる新規事業企画評価サービス」の概要

 AIエージェントは、新規事業専門のコンサルタントの知見と方法論を体系化した評価ロジックに基づき、企画書や補足資料から、企画の妥当性や蓋然性を示す情報を読み取り評価する。評価時には、AIエージェントに経営者や新規事業の専門家など複数の立場を取らせて評価することで、評価の偏りや漏れを防ぎ、評価の妥当性と納得性を高めるという。

 評価結果は、専門コンサルタントがレビューし、AI技術が見落としがちな独創性や企画の意図・ニュアンスの誤解などを補足・修正して評価レポートにまとめる。

 複数の立場を取ったAIエージェントによる評価結果に基づき、具体的かつ実践的な改善策を作成し提案する。その際、企画がターゲットにする顧客の仮想ペルソナをAI技術で生成し、そのペルソナが感じた魅力や課題、懸念を回答することで、企画のブラッシュアップにつなげられるとしている。

 今後は、評価ロジックのカスタマイズ対応など、顧客の事業特性や要望に応じたサービスの展開も検討する。

 フォーティエンスコンサルティングによると、新規事業開発における企画内容の評価プロセスは、属人性や主観的な判断に左右され易く、評価体制の制約から企画背景などを踏まえた評価が難しいケースもある。結果、評価者が評価の妥当性に迷ったり、企画者が十分に納得できるフィードバックを得られなかったりする。

 AIエージェントによる新規事業企画評価サービスの利用料金は、企画案1件につき50万円(税別)。2件目からは1件当たり30万円(同)になる。