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計画業務の最適化を図る機能を自社のデータ分析基盤で実行するための連携機能、NRIが提供開始
2025年12月18日
物流や製造などにおける計画業務を最適化するための機能を自社のデータ分析基盤上で利用するための連携機能の提供を、野村総合研究所(NRI)が2025年12月10日に開始した。同機能にデータを分析させるための準備作業が不要になり短期での導入が可能になるとする。同日に発表した。
野村総合研究所(NRI)は物流業や製造業における配送計画や生産計画などを数理最適化技術で最適化を図るサービス「Fiboat」を提供している。2025年12月10日から、Fiboatの最適化機能を自社のデータ分析基盤上で利用可能にする連携機能の提供を始めている。従来、Fiboatを利用するには、データの可視化や予測データの準備、実行基盤の構築などの準備作業が必要だった。
連携機能により、自社のデータ分析基盤上で、データの準備・可視化・予測から、予測に基づく業務計画の策定までを実行できるという。例えば、需要予測のためのデータ分析基盤にFiboatを組み込めば、予測結果を計画に直接反映できるようになる。計画業務担当者の負荷軽減や企業全体での業務改善、属人的な経験や勘に頼らない業務運営につながるとする。
今後は、物流や製造、金融など業界別の計画業務テンプレートを用意するほか、生成AI(人工知能)技術を使っての自然言語による実行などの機能拡充を進める。
NRIによると、データ分析基盤サービスの普及や生成AI技術の登場により、可視化・予測のためのデータ活用が広がっている。だが、可視化・予測の結果から具体的な計画立案における最適化技術の導入は、各社固有業務へのカスタマイズや実行環境の整備が求められ限定的である。