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有識者の暗黙知をインタビュー形式で引き出す生成AI機能、セイコーソリューションズが提供開始

DIGITAL X 編集部
2026年1月8日

有識者の暗黙知をインタビュー形式で引き出す生成AI(人工知能)機能の提供をセイコーソリューションズが2025年12月22日に開始した。有識者の表面的な回答や文書による回答には現れにくい思考プロセスや判断基準などを引き出し組織内で継承できるようになるとする。AIエージェントの開発・実行基盤「Seiko Futureworks」の一機能として提供する。同日に発表した。

 セイコーソリューションズの「Seiko Futureworks」は、導入企業独自の AI(人工知能)エージェントを開発・実行するための基盤。新機能として、有識者の思考プロセスや判断基準といった暗黙知をインタビュー形式で聞き出すAIエージェントの「AIインタビュアー」を2025年12月22日に追加した(図1)。有識者の思考過程や判断基準などを引き出せるという。

図1:「Seiko Futureworks」上で動作するAIエージェント「AIインタビュアー」が有識者の知見を引き出す

 AIインタビュアーは、有識者との対話内容から次に尋ねるべき質問を生成しながらインタビューを進めることで、単なるFAQ(よくある質問と答)に終わらない有識者の知見を引き出す。人手による複数回のインタビューのための設問の設計や記録にかかる負担を軽減できる。

 質問の生成には「CIT(Critical Incident Technique:重要事象法)」を採用している。対象にする業務やテーマの全体像を把握した上で重要な論点を整理し、具体的な事象や判断場面を段階的に掘り下げていくことで、有権者の思考を支援しながら知見を構造化する。有識者自身が、自らの思考を整理しながら回答できるとしている。

 AIインタビュアーで抽出・構造化した知見は、Seiko Futureworks上のAIエージェントに反映できる。インタビューで得た有識者の思考パターンや判断基準を参照することで、有識者の知見を日常業務に活用できる。

 Seiko Futureworksはこれまで、成果物をレビューする「AIレビュワー」や複数の視点からの議論を支援する「円卓会議」などの機能を提供してきた。 AIインタビュアーの提供により、より実用的な有識者の知見を取得し、組織内での活用・継承までを支援できるとしている。

 セイコーソリューションズによれば、生成AI技術の利用が広がる一方で、現場では「回答の背景にある思考まで捉えきれない」「表層的な回答に留まる」といった課題が指摘されている。多くの生成AI技術は、文書やマニュアルなど形式化された知識を主な学習対象にしており、実務を支える経験則や判断の勘所といった暗黙知の活用が進んでいないのが実状だ。