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物流倉庫の稼働実績データから生産性や採算などを管理するサービス、ダイアログが開始

DIGITAL X 編集部
2026年1月22日

WMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)が管理する稼働実績データから、倉庫の生産性や採算などを可視化するサービスを、WMSを開発するダイアログが開始した。実績に基づき請求に必要なデータも算出する。2026年1月16日に発表した。

 WMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)を開発・販売するダイアログが開始した「W3 accounting」は、倉庫での入出荷・在庫情報や配送情報などから、倉庫業務の生産性や採算、請求に必要なデータまでを算出・管理するサービス(図1)。3PL(サードパーティロジスティクス)事業者や倉庫・物流機能を持つ企業の生産性と採算を可視化するとともに、請求業務での工数削減やヒューマンエラー防止、属人化の解消につながるという。3PL事業者向けAI(人工知能)エージェントを提供するMonoLuと共同開発した。

図1:「W3 accounting」は、WMS(倉庫管理システム)の稼働実績データから生産性や採算情報などを算出する

 実績データは、ロジックエンジンや計算式を使って処理する。生産性としては、作業の開始・終了をトラッキングすることで、工程別の工数や生産性を日次/週次/月次で集計・可視化する。

 採算管理では、売り上げから変動費・固定費配賦を差し引いた荷主別損益を計算し、費目別のコスト構造や工程・業務ごとの収益性を可視化する。請求データの算出では、荷主別の単価テーブルや条件分岐に対応する。

 W3 accountingを事前導入した、ある3PL事業者では、Excelによる管理を廃止し、締め処理の工数を3日から約1時間に、収支管理の頻度を月次から日次に、マスター更新作業は1日から約30分に、それぞれ短縮できたという。

 今後は、配送コストの管理機能の強化や、複数拠点を横断的に把握するためのダッシュボードを用意する。AI技術を活用した改善診断・分析機能や、モーションキャプチャー技術を使った生産性の自動取得機能などを検討する。

 ダイアログによると、WMSが持つ作業実績データは十分に活用されているケースは少なく、作業工程別の生産性や、人件費や資材費、配送費などのコストの全体像が把握できないことから日々の採算がブラックボックス化している。請求業務では、荷主ごとの条件が複雑で、請求書作成に時間がかかっているほか、転記や集計のミス、Excel管理による属人化が課題になっている。