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高解像度の航空写真と3D空間情報を提供するWeb APIサービス、国際航業が開始

DIGITAL X 編集部
2026年1月22日

高解像度の航空写真と3D(3次元)空間情報を提供するWeb API(Application Programing Interface)サービスを国際航業が2026年1月16日に開始した。衛星による測位では高層ビルなどの影響で誤差が生じやすい都市部などで、位置情報の補正に必要なデータを提供することで、測量精度の補正や測量業務の効率化につなげるという。同日に発表した。

 国際航業の「高解像度オルソAPI」は、航空写真データと3D(3次元)空間情報を提供するWeb API(Application Programing Interface)サービス(図1)。必要なエリアのデータだけを直接呼び出せ、自社サーバーでの管理・運用コストを抑制したり、既存のGIS(Geographic Information System:地理情報システム)や業務アプリケーションに組み込んだりができる。

図1:「高解像度オルソAPI」では、航空写真データと3D(3次元)空間情報を組み合わせ、データの位置精度を補正できる

 航空写真データの地上解像度は5センチメートルで、路面のペイントや点字ブロック、車止めなども判読できるとする。建物などの構造物を正射投影処理した「DSM(Digital Surface Model:数値表層モデル)オルソ画像」で、建物などの倒れこみや高層建築の陰影による不明瞭箇所、画像の歪みを取り除くことで、地図上の座標と写真上の位置を一致させている。

 3D空間情報としては、NTTインフラネットの「高精度3D空間情報」を提供する。データ精度は地図情報レベル500相当である。道路・歩道の境界線や分離帯境界、地上・地下出入口の位置、マンホールの位置などのデータが収録されている。

 高解像度オルソAPIの活用例としては、スマートフォンによるLiDAR測量におけるGNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)誤差を低減し、より正確な3D点群データの取得や、BIM(Building Information Modeling)/CIM(Construction Information Modeling)/GISに対し精細な背景と画像と位置基準を提供し現場でのデータの整合性の確保、被害予測や復旧計画の策定時の精度向上などを挙げる。

 まずは東京23区のデータから提供し、そこから対象範囲を政令指定都市や中核都市へ拡大する計画だ。

 国際航業によれば、社会インフラの老朽化対応やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により高精度な位置情報のニーズが高まっているが、都市部では高層建築物の影響で衛星測位ではの誤差が生じやすく正確な位置特定が難しい。