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空間情報をキーに社内データを統合するデジタルツインの構築基盤、国際航業が提供開始
社内データを元にしたデジタルツインを構築するために空間情報をキーにデータを統合する基盤サービスを国際航業が開始した。各種のGIS(Geographic Information System:地理情報システム)アプリケーションを短期間に開発できるとする。2026年1月21日に発表した。
国際航業の「Geozén」は、社内データを統合し各種アプリケーションのためのデジタルツインを構築するための基盤サービス(図1)。国際航業持つ空間情報に関するノウハウを使いデータが「どこで発生したか」の位置情報をキーにデータを統合する。サイロ化しているデータの統合により業務プロセスの効率を高められるとする。
活用例として、図面や台帳と点群データを統合した地図情報や、ハザードマップやリアルタイム震度データと契約物件情報を連携した災害時の損害査定、実績データと公的統計データを重ね合わせた商圏分析などを挙げる。
Geozénは(1)空間情報処理、(2)コンテンツ、(3)アプリケーション開発、(4)DevOpsの4つの基盤で構成することで、必要な機能を選ぶ形でのアプリケーション開発を可能にする。LLM(Large Language Model:大規模言語モデル)が理解・学習しやすい設計により、AI(人工知能)技術の利用が容易になるとしている。
空間情報処理基盤は、2D(2次元)/3D(3次元)での地図描画やGIS(Geographic Information System:地理情報システム)エンジンを持ち地図や位置情報を分析する。コンテンツ基盤が、建設・点検データや顧客データなど企業が保有するデータ資産を安全に管理し、利用できるようにする。
アプリケーション開発基盤は、認証機能やAPI(Application Programming Interface)管理などの機能を提供し、DevOps基盤によりアプリの開発・運用プロセスを自動化する。マイクロサービスアーキテクチャーの採用により、従来の開発手法と比較して生産性が40%高まると試算している。
Geozénの提供形態には(1)PaaS(Platform as a Service)、(2)SaaS(Software as a Service)/Data、(3)Professionalの3つがある。PaaSではアプリケーションの開発・実行基盤として提供。SaaS/Dataではインフラ点群データ管理や物流配送計画、センサー監視などのアプリケーションに地図データを組み合わせて提供する。
Professionalは技術支援や導入コンサルティングを含めたサービスで、自社ブランドで提供するためのアプリケーションを国際航業が開発したり、地理空間情報サービスの「ArcGIS」(米ESRI製)や「Google Maps Platform」(米Google製)など外部システムとの連携開発を支援したりする。
今後は、地理空間情報を利用したアプリ/サービスを提供するためのパートナー企業とのエコシステムを構築するほか、生成AI技術の取り込みなどを進めるとしている。
