• News
  • 製造

フィジカルAIのための技術開発に向けたPoC環境、NTTPCが無償提供

上田 羽純(DIGITAL X 編集部)
2026年4月2日

フィジカルAI(人工知能)分野の技術開発に向けたPoC(Proof of Concept:概念実証)環境の無償提供をNTTPCが2026年3月31日に開始した。AIモデルの学習やデジタルツインの構築のためのクラウド環境をVDI(Virtual Desktop Infrastructure)形式で提供する。同日に発表した。

 NTTPCコミュニケーションズが無償提供するのは、フィジカルAI(人工知能)分野の技術開発・検証に利用するためのPoC(Proof of Concept:概念実証)環境。同社のクラウド環境「VDIクラウド for デジタルツイン」を提供する。

 VDIクラウド for デジタルツインは、3D(3次元)データを扱うための仮想デスクトップサービス。デジタルツイン構築用の「NVIDIA Omniverse」(米NVIDIA製)ライブラリやオープンソースの「NVIDIA Isaac Sim」(同)フレームワークをサポートし、デジタルツインによる物理シミュレーションやAIモデルの学習などに利用できる。PoCに必要なソフトウェアのライセンスは原則、利用者が用意する。

 無償での提供期間は8月末までの予定。終了時のデータ移行を含めた計画的な利用を求めている。利用可能な設備や利用者数には上限があるとしている。そのほか、利用開始前のヒアリングや、利用終了後のフィードバックへの協力も求める。

 NTTPCによれば、フィジカルAIのための技術の開発・検証には、GPUを使った計算基盤やソフトウェアの開発環境の整備が不可欠だが、専門的な知見やノウハウが求められるため、環境構築のための負担が開発の初期段階の障壁になっている。