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営業商談の会話を可視化・分析するAIエージェントの製品版、アドバンスト・メディアが提供
営業商談の会話をリアルタイムで可視化し、商談後の整理・分析までを一体化するAI(人工知能)エージェントの製品版を、音声認識AIを開発・販売するアドバンスト・メディアが2026年4月8日に提供開始した。商談中から営業担当者をリアルタイムに支援し、提案品質の向上や平準化につなげられるという。同日に発表した。
アドバンスト・メディアの「AmiVoice SalesAgent」は、営業活動における商談を対象に、会話を記録・整理・分析するAI(人工知能)エージェント。営業担当者や営業組織に対し、商談中の内容を可視化することで、提案品質の向上や平準化を実現できるという。2026年4月8日に製品版の提供を開始した。
AmiVoice SalesAgentは、商談中の会話を同社の音声認識AI「AmiVoice」によりリアルタイムでテキスト化し、発話者ごとに発言内容を紐付けて表示する。感情分析によって、商談の雰囲気や顧客の反応を定量化するほか、生成AI技術が会話の文脈を踏まえて確認事項を抽出したり、関連資料を提示したりする。
会話の分析では、話者ごとの発話割合、話者交代の頻度、質問数といった発言傾向を導出するほか、営業担当者の「伝える力」や「聞く力」などのコミュニケーションスキルまでを可視化する。
商談後には、会話内容の要約や顧客のニーズの整理を自動で実行し、AI技術とのやり取りの履歴と共に保存する。商談はプロジェクト単位で管理し、案件ごとに進捗や内容を整理できるほか、日付やキーワードなどの条件を指定した検索も可能にする。内容に基づくToDoリストの抽出により、次のアクションまでを提示する。
音声データ自体は、発話単位での再生やキーワード検索に対応し、テキストと音声を横断した振り返りができる。音声入力はモノラル、ステレオ、マルチチャネルに対応する。モノラル方式でも、話者ダイアライゼーション(分離技術)機能を利用して、営業担当者と顧客の発話を切り分けられる。
システムは、テキストデータをローカル環境に保存する構成。アプリケーションサーバーをオンプレミス環境に構築する運用形態にも対応する。ユーザーが契約する「Microsoft Azure」(米Microsoft製)上の生成AI環境と連携し、自社専用のセキュアな環境で運用を可能とする。生成AI技術には「ChatGPT」(米OpenAI製)を採用している。
アドバンスト・メディアは今後、利便性の向上と共に、外部システムとの連携や活用範囲の拡大を進める。
同社によると近年、商材の複雑化や顧客ニーズの多様化が進み、営業担当者に求められる知識や対応力が高まっている。
一方、厚生労働省が発表した職種別の有効求人倍率によると、営業職は2.3倍と高水準であり、人材不足が深刻になっている。営業担当者が注力すべき顧客対応に十分な時間を確保できない状況にあるという。