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AIエージェントが求める経路探索などを実行する位置情報基盤、蘭HERE Technologiesが提供開始

上田 羽純(DIGITAL X 編集部)
2026年5月27日

AI(人工知能)エージェントが求める経路探索などを実際の空間情報から実行する位置情報基盤のサービスを、地図データの蘭HERE Technologiesが開始した。HEREが持つ地図データや位置情報、交通情報などに基づく経路探索などの空間計算を実行し、AIエージェントによる意思決定を支援する。2026年5月19日に発表した。

 地図データや位置情報を扱う蘭HERE Technologiesの「HERE Location Reasoning」は、AI(人工知能)エージェントを対象にした空間計算のための位置情報基盤(図1)。経路探索など位置情報に基づく空間計算を実行し、AIエージェントによる意思決定を支援する。

図1:位置情報基盤「HERE Location Reasoning」のイメージ

 Location Reasoningが空間計算に利用するデータは、6800万キロメートル超の道路をカバーする地図データや位置情報のほか、交通情報や道路属性、ネットワークの状況などのリアルタイムデータなど。数十億件の実世界で取得したデータを反映し、より実世界に近い空間を再現しているという。

 空間計算のユースケースとしては「通過予定のルート上で5分以内に利用できるEV(Electric Vehicle:電気自動車)充電器を探す」「無駄に迂回せずたどり着けるカフェを選ぶ」「薬局の営業時間内に到着できるか交通状況を考慮しながら判定する」などを挙げる。「道路制限を考慮した上でトラックが安全に曲がれるかの判断」「フィールドサービスにおける最適な技術者の割り当て」「リアルタイム条件に基づくルート最適化」などにも対応できるとする。

 同社によれば、位置情報に基づく判断を必要とするAIエージェントの利用が始まっているが、AIエージェントのLLM(Large Language Model:大規模言語モデル)は空間推論のために設計されておらず、位置情報をコンテキストとして用いるため生成結果に一貫性が欠けている。