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物流センターの運営状況を統合管理するための基盤、ダイアログが提供開始

DIGITAL X 編集部
2026年6月11日

物流センターの運営状況を統合管理するための基盤を、物流システム開発を手掛けるダイアログが提供開始した。拠点全体の状況を可視化し、作業の遅延検知や人員配置の最適化、原価管理などを支援する。管理者がセンターの生産性向上や人件コストの抑制などに向けた意思決定に利用する。2026年6月3日に発表した。

 ダイアログの「W3 FluxView」は、物流センターの現場責任者やセンター管理者がオペレーションを統合管理するための基盤(図1)。物流拠点全体の情報をリアルタイムに把握できる環境を提供し、生産性の向上や人件費・外注費の抑制などに向けた意思決定につなげられるという。

図1:「W3 FluxView」のダッシュボードの画面例

 W3 FluxViewでは、物流センター内で発生する(1)作業実績、(3)人員情報、(3)原価情報の3つを統合して分析することで、運営状況を可視化する。

 作業実績では、入荷や出荷、梱包といった全工程に関するデータを5秒ごとに取得し、各工程の進捗状況をダッシュボードで表示する。その際、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)カードとして一覧表示し、現場全体の進捗を俯瞰できるようにした。遅延傾向のある工程は自動で検知し、現場責任者にアラートを出す。

 人員情報では、現在のUPH(Unit Per Hour:時間当たり処理数)に基づいて各工程の完了見込み時刻を予測したうえで、現時点での作業実績を反映しながら、人員配置や作業順序の見直しなどの判断を支援する。

 配置の方法には、手動と自動の2つに対応する。手動では、タイムライン上でのドラッグ&ドロップに拠る。各工程で必要となる作業員の資格やスキル要件と、属性などを照合しながら、配置計画を立案する。配置変更後は、応援指示や担当変更の情報を作業者のスマートフォンやスマートウォッチに即時通知する。予定の5分前にはリマインドも通知する。

 作業者向けの画面では、当日の工程を確認するほか、作業開始や中断、完了といった進捗をタップ操作で報告できる。入力した情報は管理画面へ反映される。前工程が未完了の場合、次工程の開始を制限するなどで、物流現場ごとの業務ルールをシステム側で担保するという。

 原価情報では、荷主、工程、雇用形態の区分ごとに日次の決算単位で可視化する。人件費や外注費の増加傾向を当日中に発見し、対策の優先順位付けに役立てられる。派遣会社ごとの稼働率やUPH、契約単価なども管理し、パフォーマンスに基づいた外注戦略を立案可能にするという。

 ボトルネック工程の解消と将来予測に基づく早期対応により、物流拠点全体のスループットを高め、作業生産性を15%向上するという。需要変動に応じた適正人員配置と予実管理により、人件費や外注費を10%削減するとしている。

 導入は、顧客の現場に合わせてダイアログが段階的に進め、カスタマイズにも対応する。

 ステップ1では、現場課題を整理し、実機デモ環境で効果を検証する。ステップ2では、既存システムとの連携を含めた導入計画を策定する。ステップ3では、特定の工程から運用を開始し、現場教育や定着支援を実施する。ステップ4では、運用成果を元に対象を全工程へ広げる。

 ダイアログによると、多くの物流センターでは、工程ごとの進捗を紙やExcelで集計し、人員配置を管理者の経験と勘に頼っているケースが少なくない。その結果、作業の遅延の発見が遅れるほか、人件費や外注費の膨張を月末まで把握できなかったり、管理者ごとに異なる判断基準によって現場が混乱したりといった課題が発生しているという。