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製造業の設計・品質保証におけるリスクアセスメントのためのAIサービス、JSOLが発売
製造業の設計・品質保証部門におけるリスクアセスメント業務を支援するAI(人工知能)サービスを、システムインテグレータのJSOLが2026年7月1日に発売した。過去の不具合情報や技術資料などを元に、担当者に確認すべき項目や想定されるリスク、対応策などを提示する。同日に発表した。
システムインテグレータのJSOLの「TASTO.navi(タストナビ)」は、製造業の設計・品質保証業務におけるリスクアセスメント(事前のリスク評価)のためのAI(人工知能)サービス(図1)。企業が持つ過去の不具合情報や技術資料、熟練者の判断観点を基に「何を確認すべきか」「どの観点が抜けやすいか」を段階的に提示するという。既存の社内文書を整理することなく利用できるため、導入時の負荷を抑えられるとしている。
TASTO.naviが目指すのは、社内文書などから熟練者の思考を再現すること。担当者の相談内容から、その背景を読み取り、社内のナレッジを段階的に引き出すことで、確認すべき項目や想定されるリスク、その対応策などを提示し、最終判断までのプロセスを支援する。
これにより、過去事例の探索や有識者への確認のための時間を短縮し、判断の遅れによる再作業や問い合わせを削減できるという。熟練者の思考プロセスを再現することで、判断のバラツキを抑制し、品質向上や再発防止に寄与するほか、若手による判断範囲が広がり組織全体の意思決定力の底上げにもなるとしている。
今後は、製造・生産技術・管理部門などにもTASTO.naviを展開し、組織全体を対象にした意思決定支援のための基盤になることを目指す。
JSOLによれば、日本の製造業では設計・開発段階でいかに価値を生み出せるかが競争力を左右する要素になっている一方で、現場の意思決定に必要な判断材料を集める負荷が増え、設計に集中できなくなってきている。社内に蓄積されている不具合データベースや技術資料などが生かせず熟練者への依存が続いており、判断力の空洞化や判断品質のバラツキ、判断遅延による機会損失・リスク増大などの経営リスクとして顕在化している。
