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レガシーシステムの解析から刷新までに生成AI技術を使うサービス、CAICAテクノロジーズがCOBOLに本格対応
COBOL言語を中心とするレガシーシステムの解析・設計とモダナイゼーションを支援するサービスを、CAICAテクノロジーズが生成AI(人工知能)技術を使うシステム開発支援サービスを拡張して2026年8月13日に提供を開始した。既存システムの構造把握から刷新計画の立案までを対象に、業務ロジックを踏まえた現実的な改修・移行計画を描けるようにするという。2026年8月12日に発表した。
基幹システムの開発・運用保守を手掛けるCAICAテクノロジーズは、システム開発の各工程を生成AI(人工知能)技術が支援するサービス「AI駆動型開発(AI Driven Development)」を提供している。このほど対象領域を拡大し、COBOL言語を中心とするレガシーシステムの解析・設計とモダナイゼーション支援に本格対応した。企業は自社の技術者が少ない中でも、COBOLシステムの構造や業務ロジックを踏まえた現実的な改修・移行計画が得られるという。
AI駆動型開発の支援内容は(1)既存資産の構造解析、(2)業務仕様・設計情報のドキュメント化、(3)改修・保守の影響範囲分析、(4)モダナイゼーション支援、(5)テスト・品質向上支援、の5つのサービスで構成し、各サービスにAIエージェントを組み込んでいる。
既存資産の構造解析は、ソースコードや設計書、ジョブ定義、データ定義書、運用資料などを解析し、システム構造や処理フロー、データ連携関係を可視化するサービス。これにより、ブラックボックス化したシステム全体像を把握し、担当者の異動や退職によって知見が失われるリスクなどの解消につなげるとする。
業務仕様・設計情報のドキュメント化は、生成AI技術が既存プログラムの処理内容を解析し、業務仕様書や設計書、処理フロー、改修時の留意点などを自動で生成するサービス。生成AI技術だけでは判断が難しい業務ロジックや運用ノウハウまでドキュメントに反映した、実務で使える精度を確保するとしている。
改修・保守の影響範囲分析は、制度対応や機能追加、障害対応などで、改修対象となるプログラムや関連データへの影響範囲を事前に分析するサービス。改修前に影響範囲を明確にすることで、手戻りや障害発生リスクを低減するという。
モダナイゼーション支援は、既存システムの業務重要度や技術的負債、依存関係などを分析したうえで、段階的なモダナイゼーション計画の策定を支援するサービス。必要に応じてAPI(Application Programming Interface)化やクラウド移行、オープン環境への移行などを支援し、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支えるとしている。
テスト・品質向上支援は、生成AI技術を活用したテストケースの生成やレビュー支援、品質分析を実施するサービス。システム改修時の品質確保とテスト工数の圧縮につなげられるという。
これらのうち、生成AI技術が出力する解析結果や設計情報については、CAICAのエンジニアが最終的にレビューする工程を設けている。
AI駆動型開発は、すでに複数の顧客案件でCOBOL資産の解析や設計支援に着手済み。今後は、モダナイゼーション案件への適用を拡大するとともに、金融機関、公共・官公庁、製造業などレガシーシステムを保有する業界への展開を幅広に進める方針だ。
CAICAテクノロジーズによると、COBOLシステムは現在も金融機関、公共・官公庁、製造業、流通業などで稼働を続けている一方、長期間にわたる機能追加や制度対応の積み重ねによってシステム構造が複雑化し、業務ロジックや設計思想を理解できる技術者が減少している。
加えて国内では、メインフレーム環境のサポート終了や維持コストの増加が見込まれており、システム刷新やモダナイゼーションの機運が高まっている。その改修・移行では、既存システムを安全かつ効率的に解析し、業務への影響を最小限に抑えながら進めることが、企業共通の経営課題となっている。
